部門のご紹介
薬剤部
薬剤部理念
私たちは入園調剤はもちろんのこと、できるだけ利用者さんのそばへ行き、医師と利用者さんの掛け橋となれますよう、コミュニケーションを深めて、みなさんの満足と理解を得られる服薬指導業務を心がけています。
薬剤部の取り組み
安全な医薬品の提供
感染防止対策には特に重点をおいています。点滴や注射などのミキシング(薬剤の混合)時は無菌状態が保たれるクリーンベンチ室で調製を行っています。また、利用者さんの取り間違えや誤った医薬品の投与防止のため、バーコードシステムを採用し、医療事故防止に努めています。
多剤内服(ポリファーマシー)への対策
利用者さんの現在内服しているお薬は医師が症状に合わせて処方を行ったものですが、どんなお薬にも副作用があります。複数の疾患に対して薬剤処方を重ねているうちに薬の種類が多くなってしまい、副作用や飲み合わせの悪さにより利用者さんの体に負担がかかってしまっていることや、症状が無くなっているにもかかわらずお薬の服用を続けてしまっていることがあります。当グループでは多剤内服状態を改善するために「6種類以上の内服」を多剤内服(ポリファーマシー)と定義し積極的な活動を行っています。
多剤内服とは
何種類以上の処方をもって多剤内服とするか統一された定義はありませんが、さまざま研究により5種類以上の内服は薬物有害作用の頻度が高くなることが示されています。
- 多剤内服で起こる問題
薬物有害作用
服薬の過誤
薬剤の副作用や薬剤の併用による薬剤同士の相互作用から生じる、好ましくない作用のことです。高齢者は若年者と比べ、身体や内臓の機能が衰えているために薬が効きやすい状態となっています。そのため、薬物有害作用の発生頻度が多く、重症となりやすいことが知られています。薬剤数が増えるほど、高齢になるほど薬物有害作用の発生リスクが高くなります。
薬剤数が増えると飲み忘れや飲み間違えの危険性が高くなり、認知症がある場合はさらにその危険性は高まります。